浦和を巨人にしちゃダメだ。
しかも、私が思う「斜め上」でだ。
でも、それはそれで非常に興味深い。というか面白い。
なので、本当はU−23新戦力一言を掲載しようと思っていたのだが
その前にこのお話に関して私の意見をまとめておこう。
前エントリ
■ 「高原問題」について少し。
をアップしたと思ったら、もう数時間後に
サポティスタさんにアップされていた。
■ 声が大きい方の意見が通る
エントリタイトルが少し変わったような気がするが
そこで私のエントリが取り上げられているのだった。
まとめると、この切り取り方では私は
「声が大きい方の意見が通るのは不公平だ」
と主張し、サポティスタさんの側がそれに対して
「でもそれは不公平なことなのか」
「ある意味、とても分かりやすいし正しいことでもあると思う。」
というアンチテーゼを展開するという形になっている。
これは(浦和サポ的に)非常にぶっちゃけた「開き直り」なので
コメント欄が非常に楽しいことになっている。賛否両論だ。
ただ、ちょっと注意して私の文章を読みなおしてほしい。
私は別に「声が大きい方の意見が通るのは悪い」とは一言も書いてない。
実際のところ、そういうふうに思われてしまうというところに
全体としてのクラブと代表の
「管理」に問題があるってことなんだと思います。
って、微妙な表現をしているが、要するに
「声が大きい方の意見が通りがちなのは仕方がない。
でも、もっとうまくやれ。」と書いているのだ(どーん)
「浦和>代表」
になってしまっているとは思わない。
言うまでもなく、全国的な露出と認知度は
圧倒的に代表が上だ。
以前も書いたが、Jリーグの中での浦和はずば抜けた存在ではあるが
リーグ戦では関東地区で視聴率5%も得られないコンテンツだ。
年3試合のACLで高視聴率を取ったとはいえ、
代表に比肩するかそれ以上のものになったかのような認識は、
少しバブリーだと思う。勢いはともかく。
腐っても代表はあのチリ戦で10数%の視聴率を取っている。
例として正しいかわからないが、うちの母親は
オジェックは知らないがオシムも岡田監督も(名前は)知ってる。
ただし、浦和がJリーグの中で無視することのできない
唯一無二の存在になっていることは確かだ。
率直に書いてしまえば、別に他のクラブがつぶれてもJはつぶれない。
しかし、浦和がつぶれたらJはつぶれる。
異論はあるかもしれないが、そういう力学バランスじゃないと、
私の話が通らないから(えー)
そういうことにしといてほしい。
要するに、やっぱり現状は代表のが力がある。
もともと立ち位置が違う上に、全国的な人気がある。
それに対してJクラブ側は基本的にその強力な力に押し込まれてきたし
結果的に代表中心のメディアにもクラブ側の意見が露出することは
ほとんどなかったと思う。
それは少し改めなければなんじゃないか、
ってことは今までも書いてきた。
■ メディアとオシムとネットに関する雑感。
上のが一番まとまっていると思うので下敷きに読んでほしいのだが、
そういう観点でいうと、今回の件は、わりに画期的だった。
対代表論議の中で、結果としてクラブ側の意見が
ほぼ全面的に認められたのだ。
これは、長期的には評価できることだと感じる。
実はだからこの認識に関しては、
サポティスタさんと近いのかもしれない。
で、そのあたりはKINDさんのが一番まとまってると思う。
■ [サッカー]「高原問題」について
クラブの意見をもっと展開しなければならない。
その上で、化学変化が必要だという意見は
全くそのとおりだと思う。
だが、KINDさんところでも書かれているように
クラブ側の意見が認められたのが「浦和だけ」という
図式になってしまったのが協会にしろ浦和にしろ、
「へたくそだ」と言わざるを得ない。
だからこそ、チーム内からも闘莉王のような
正直な意見が出てしまう。
そしてそれをシンプルに正当化してしまえば
サポティスタさんのエントリコメントにあるように
「巨人軍」化してしまうだけだ。
勘違いしないでほしいのは、浦和が1強というか常勝を目指して
体制整備を進めること、そのこと自体は問題だと思わない。
もともと格差リーグだ。それは構わない。
ただし、「声の大きさ」がそのまま
自分の都合のいいように体制に変更を及ぼす形になると
別の問題をはらんでくる。もっとも顕著な傾向は
扱う問題の視野が狭く、短くなるということだ。
一番卑近な例はプロ野球だろう。
野球の場合はリーグコミッショナーよりも実質、オーナー会議のが力がある。
統括組織よりも構成員が中心となって
そのスタイルを決めるということだ。
ナベツネさんが当時チェアマンだった某氏に
「独裁者」とか「共産主義的」だと言い放ったように
プロ野球の方法は一見、民主的だが、しかし構成員の、
その中にも力学関係があるのでややこしい。
結局長期的に見て、力のあるチームが有利な方向性で
それぞれの案件が定まっていくことになる。
「政治で勝ちを拾う」チームが出てくるということだ。
そしてそれを掣肘するにはリーグの力が弱い。
その結果、リーグ期間中のオリンピックなどには
チームから拠出する人数に制限がかかるし、
勢力均衡リーグのはずなのにドラフトは骨抜きになって
FAでははセ・リーグの東名阪(とりわけ東阪)に
人材が集まる形になってしまっている。
全体を統括する団体がないから、基本的に大きなことはできない。
まとめるにしても、合議ゆえに時間がかかる。
セ・リーグはプレーオフをまとめあげるのに3年かかった。
このように、抱える案件すべてがゲリマンダー的になるし
だから「共存共栄」、「均衡」といっても言葉ばかりで、
ほとんどのチームは親会社の膨大な財政出動で賄う体制になっている。
まあ、Jリーグもそういう側面はあるけれど、
そもそも勢力を均衡させる必要はない。
Jリーグは、少なくとも
プロ野球的でないスポーツリーグビジョンであるべきだ。
もともと、そこに可能性と魅力を感じて
人やスポンサーが集まってきた部分がある。
だから浦和はあくまで、「球界の盟主」なんて立場じゃなくて
「地域の核」「Jリーグの優等生」としてふるまうべきだ。
浦和もそれで伸びてきたのだし
ローカリズムが一般化よりも優先するわけだから
メインとアンチがただ入れ替わるだけの人気構造は
地域が対抗するという方向性と異なる。
あくまで自サポと他サポがそのつど、争えばいい。
「巨人的なもの」は「代表」が担っていけばいいのだ。
幸い、人気のメインとアンチ構造も作りやすく
ナベツネ的ヒールには人材が事欠かない。
浦和が巨人的な存在になることは、なろうとすれば可能だろう。
けれど、それは多くの勝利をもたらすのと引き換えに
大きなものを失うことになると思う。
浦和が目指すべきはそこじゃない。
「政治で勝ちを拾う」チームになるべきじゃない。たぶん。
浦和がその「声の大きさ」を使うとするならば
今のような自国優先主義じゃなくて、
Jクラブ全体の代弁者としてふるまうのが
もっともしたたかで、将来的にも有効な策だろうと思う。
本来、協会にクラブ側の意見として物申すのはJリーグのはずなのだが
リーグは構造上、協会と同一視されるほど同じ方向を向いている。
ならば、一つのクラブの意見ではなく
クラブの意見をまとめて提示する形がそろそろ必要だ。
そして、浦和がそれのまとめ役的存在になれれば最高だ。
G10でもG31でも、何でもいいけれど。
その中で、主導権を握って、わからない範囲で自分のクラブに
都合のいい形を作っていけばいい。そういう腹黒さなら全然OKだ。
少なくとも、一人がけがして受理されたら
みんなが思い出したように怪我を申し出るっていう
暗黙の了解をめぐる駆け引きは、
もういい加減やめた方が健康的だと思う。
それよりもオープンに「無理だ」「そこをなんとか」
というやりとりをどんどん活発化させたほうが
いろいろあとくされがないんじゃないかな。
そして代表の立場に対して
クラブ側の「そういうこと」はこれまで、
あまりにも伝わっていなかったのだから。
そこに力を注げる存在になってほしい。
浦和を巨人にしちゃダメだ。
浦和は浦和のままでいい。
以上、元レッズサポの感傷でした。
+++ w e b c l a p +++



ひとつこれだけは訂正させてくださいね。
>かつてのアントラーズやジュビロやらが物申してくれて恩恵を受けた憶えはありません。
いやぁ、多いに恩恵は受けている筈ですよ。
リーグ戦とアジアの選手権と同日に行われるなんてバカげた事はなかったでしょう?
Posted by:ゆうの母 at 2008/02/16 14:39